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【課題 1】 |
例題 1
いま，データファイル ex1.txt の中に整数がいくつか記録されている （一行に一つずつ）．この中からの最大値を見つけ出して出力しなさい．
※データファイル ex1.txt は上のリンクを右クリックし， 「名前を付けて保存」を選んでダウンロードすること．
解答例
sort -n ex1.txt | tail -n 1
解説
ここでは二つのコマンドが登場している：- sort
与えられたファイルをソートして表示する．
ソートは辞書式に行われるが， -n オプションを指定すれば数値として昇順にソートされる． 降順にしたい場合は -nr オプションを指定する． - tail
与えられたファイルの末尾を表示する．
デフォルトでは 10 行だけ表示されるが， -n オプションで表示行数を指定できる．
ファイルが指定されない場合は代わりに標準入力 が使われる．
sort -n ex1.txt | tail -n 1
これにより，ex1.txt の内容を数値と見なして（-n
オプション）昇順にソートして出力する．
（2）ここで，sort コマンドの結果を画面に出力するのではなく， 別のコマンドの入力へ直接流し込む：
sort -n ex1.txt | tail -n 1
記号 "|" はコマンド間でのデータの
パイプ
役を果たしている．
（3）最後にパイプ経由で流れてきたデータの末尾の 1 行だけ（-n 1 オプション）を出力する：
sort -n ex1.txt | tail -n 1
tail コマンドの入力として流れ込んでくるデータは，先に sort
コマンドによって昇順（大きい順）に並べ替えられているため，
最後の一行には最大値が登場するようになっている．
ゆえに，上の解答例に示したコマンド列を実行すると， ex1.txt の中の最大値のみが画面に出力される．