6. コマンドラインオプションと定義済み変数  

ここでは (UNIX コマンドにあるような) コマンドラインオプションをもったスクリプトを作成する方法について紹介する.
また, これまで紹介した変数はいずれも文字列をデータ型にしたものであったが, 数値の処理方法についても述べる.
 
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6.1 コマンドラインオプション

6.2 変数の属性設定

6.3 整数型変数と数値演算


6.1 コマンドラインオプション 6.2 変数の属性設定
これまで,変数では文字列を扱ってきたが, 変数を整数型として処理したり, 参照のみ(read only)に設定することもできる. そのための組込みコマンドが declare である.

declare のオプション
 オプション  意味
 -f  関数名しか使用しない
 -i  変数は整数型として処理される
 -r  変数は参照のみ可能にする
 -x  変数を環境変数として参照可能にする(export する)

(オプションを - でなく + で指定することで, その機能を無効にできる.)
(例)
$ aaa=12  bbb=5
$ result=$aaa*$bbb
$ echo $result
12*5
$ declare -i  aaa=12  bbb=5
$ declare -i  result=aaa*bbb
$ echo $result
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上の例から分かるように, そのまま変数に整数を代入しても演算は行われず 変数の内容が展開されるにすぎない. しかし,declare   -i を付けることで変数が整数型として処理され演算が行われる.

同様に declare   -r で変数を参照のみ可能にすることができるが, これは readonly というコマンドを用いて

$ readonly 変数
としてもよい.
6.3 整数型変数と数値演算