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サンプルプログラム 1 の内容1: #include <stdio.h> 2: 3: int main(void){ 4: 5: printf("こんにちは."); 6: printf("阿萬 裕久です.\n"); 7: 8: return 0; 9: }※行頭の 1: や 6: は説明の都合上書いているだけで,実際のプログラムには含まれません. 1 行目:#include <stdio.h>いきなり,謎めいた記号のような英語のようなものが出てきました.1: #include <stdio.h> 2: 3: int main(void){ 4: 5: printf("こんにちは."); 6: printf("阿萬 裕久です.\n"); 7: 8: return 0; 9: }#include とは,別のファイルの内容をその位置(つまり 1 行目)で読み込むための命令です. ここでは stdio.h というファイル(ヘッダファイルといいます)の内容を最初に読み込んでいます. < と > でファイル名が囲まれている場合は,そのファイルがあらかじめ決められたディレクトリ (例えば /usr/include)に置かれているものと解釈されます. ここでは stdio.h というファイルの内容が読み込まれます. もちろん,stdio.h の内容を自力でコピー&ペーストしても結果は変わりません(が,普通はやりません). ちなみに,stdio という名前は standard input/output (標準入出力)の意味です. 簡単に言えば,C プログラムで入力や出力を行う際に一般に使用されるプログラム (正確には,標準ライブラリ関数というものの一種です)が stdio.h というファイルの中で宣言されています. これを最初に書いておかないと,入出力ができません. 本講義と演習で学ぶプログラミングでは,何らかの入出力を行うのが通常なので,1 行目には必ず書くべき内容だと思ってください. ※よくあるミス:stdio.h ではなく誤って studio.h と書いてしまってエラーということがあります. 3, 9 行目:main 関数の始まりと終わり1: #include <stdio.h> 2: 3: int main(void){ 4: 5: printf("こんにちは."); 6: printf("阿萬 裕久です.\n"); 7: 8: return 0; 9: }C 言語のプログラムでは int main(void){ と } の間に書いてあるプログラムが上から順に実行されるようになっています. これをmain 関数といいます. main 関数の中には 5, 6, 8 行目に命令が書いてありますので, この順に実行されることになります. 5, 6 行目:printf 関数による画面出力(表示)1: #include <stdio.h> 2: 3: int main(void){ 4: 5: printf("こんにちは."); 6: printf("阿萬 裕久です.\n"); 7: 8: return 0; 9: }printf(プリントエフ)関数を使うと, 画面にメッセージやデータを出力(表示)させることができます. printf("..."); という形式で,ダブルクォーテーション(")で囲まれた内容(...)が表示されます. ただし, \nは特別であり,改行を意味します. 8 行目:main 関数の正常終了1: #include <stdio.h> 2: 3: int main(void){ 4: 5: printf("こんにちは."); 6: printf("阿萬 裕久です.\n"); 7: 8: return 0; 9: }return という命令は,この(main)関数の実行を終わらせる(つまり,このプログラムの実行を終わらせる)というものです. 詳しくは後の回で解説しますが, main 関数はプログラムの終了状態を整数で表現する仕様になっていて,
本講義と演習で学プログラミングでは, main 関数の最後にいつも書くべき内容だと思っておいてください. プログラムの途中に return 文を入れておいて,もし何か不具合が起こったらそこで強制終了させるということもできますが,詳しくは後の回で説明します. |